さて、とある曲の推敲にかかっています。

子どもたちがまだ小さくて、私が作曲の勉強を始めてすぐのころ、初めてプロオーケストラに演奏していただいた演奏時間20分ほどの作品です。 

今眺めると「なんじゃこりゃ」「なんじゃこりゃ」「なんじゃこりゃ」しか出て来ません笑笑笑 やりたいことをやりたい放題詰め込んで、整理もせず削ぎ落としもせず、雑然と並んでいてカオスですよ。師匠に何度も「音楽を浪費するんじゃない!」と叱られたことを思い出します爆笑

でも手書きで必死に書いたんですねぇ、何ヶ月も掛けて。このスコアを書いている隣では娘がゆっくりゆっくり朝ごはんを食べていたり、 学校から帰って来た息子がランドセルを放り出して床に寝転がったりしていたっけ…いちいち風景を思い出して、まるでタイムカプセルのようです。

幼稚園ごろまでの娘はご飯を食べるのがとても遅い子でしたので、どう頑張っても娘より速く食べ終えてしまう母は、もともと隣で手仕事をしていることが多かったのです。 手紙を書いたり手芸をしたり。でも娘を連れて大学の先生の研究室に作曲レッスンに通うようになってからは、娘の隣で課題を解いたりしていることも多くなりました。

息子が(このあと娘も通った)通った小学校は、家から3キロ近く歩かないとなりませんが、近所の友だちと賑やかに6年間通いました。それでも下校時間が長いといろんなことが起こるのですよ。ある日、息子が玄関先でうずくまっているのでどうしたのかと思いきや、「お母さん!話しかけないで!もれちゃう!!」というのもありましたし、あまりに疲れて玄関先で眠り込んでしまったときもありました。冬は雪で遊びながら帰って来ますので、ほっぺは真っ赤、服はびしょびしょ、急いで長靴を乾かさないと!という毎日でした。

…なんてことをね。このスコアを見ていると思い出すのですよ。このおもちゃ箱みたいにいろんなことが詰まりすぎてカオスなスコアをね。まるであの日々のような。

「Pleuvoir〜あめふり〜」。子どもたちと眺めた雨の風景…例えば、とあるお店のガラス窓をつたう雨粒の中には、付近の道路を行き交うクルマやトラックが小さく逆さまに映っているのを、飽きもせず眺めた記憶…など…を音楽に描きました。子どもたちが目にする新鮮な世界への生き生きとした驚きが、無意識的に感情を押し殺して生きてきた母=私を解き放ってくれました…かね。照れますねどうも。

少しずつ音を整理して、もっとシンプルな響きを目指します。このとき描きたかった世界にしては音が多過ぎるから。でもこれはこれで初演版として大事に取っておこう。私が成長してきた跡だなぁ。

今現在の、空を飛ぶような気持ちのイメージの写真を載せておきます。先日眺めた、東京→大阪の途中の富士山です。ここ数日暑いので涼んでいただきましょう笑

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