Toy box of the music

作曲家 木島由美子の音楽と舞台裏。

2019年12月

お知らせと御礼です

今年もさまざまな出会いとご縁がありました。

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⛄️ひとつめの印象的なご縁は、どんどん広がっていって来年4月には関西で本番を迎えることになりました。
関西フィルハーモニー管弦楽団第309回定期演奏会において、藤岡幸夫さんの指揮により拙作「Pleuvoir〜あめふり〜」が改訂初演されます。 



第309回定期演奏会
楽園への憧れ…英国が生んだ気高き交響曲&デュメイとの渾然一体

4月29日(水・祝)14:00開演(13:00開場)
ザ・シンフォニーホール
指揮:藤岡 幸夫
ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ

<プログラム>

木島 由美子:Pleuvoir ~あめふり~
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
エルガー:交響曲第1番 変イ長調 作品55

●KIJIMA Yumiko:Pleuvoir
●Felix Mendelssohn Bartholdy:Violin Concerto E minor Op.64
●Sir Edward William Elgar:Symphony No.1 A flat major Op.55

藤岡さんに作品をお聴きいただき、オーケストラスコアを読んでいただいたのが昨年8〜9月でした。定期に乗ることになるとは。藤岡さん、関西フィルハーモニー管弦楽団のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

2nd Violinに大学の同級生が在籍しているんですよ。お会いするの、楽しみ♪びっくりするだろうなぁ〜私もびっくりしているんだから。

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⛄️ふたつめの印象的なご縁は、作曲の生徒さんが増えたこと。
彼女たちの繊細で大胆な音へのセンスや試みに触れ、私のほうが刺激とインスピレーションとパワーをもらっています。

和声学や対位法や管弦楽法などと言ったことは教えることは可能ですが、「作曲」そのものはどうしても教えることが出来ません。「歩く」ことに例えると、歩き方…足を交互に前に出してとか、手を振ってとかは教えられますが、どこへ歩いていくかは教えられて決めるものでなく、自分で決めるものなのと同じです。
ただ、師匠が私のことを「そこにいていいのだ」「曲を書いていていいのだ」と認めてくださったように、私のところに来てくれた生徒さんたちの在りよう(=つまり書いた曲)をよくよく聴きたいと思います。
この「作曲する人種」の一部に特有の、シャイでなかなか自分の中身を外に出したがらない生徒さんもいるので、はぐらかしたり突き放したりせず、かと言ってべったり密着もせず、ある一定の距離を持って真正面から向き合って行きたいと思います。

…ってなことを考えながらレッスンするので、二人もレッスンするとぐったりです。チョコレートとかプリンとか食べてから帰宅します笑

今年もたくさんのご縁の中で充実した日々を過ごせたことに、心から感謝を申し上げます。今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます(ってまだ30日だけど)。


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今日のブログに使用させてもらった写真は、by我が家の娘です。いままで家族で旅行に出かけると必ず娘が記録係だったのですが、ずっとずっとカメラ担当をし続けてこのようになりました。(で、母はずっとずっと写真を撮るのがヘタ汗)


 

山形交響楽団 第281定期演奏会!

山形交響楽団 第281定期演奏会
2019年12月14日/15日

山形テルサホール

指揮・ホルン:ラデク・バボラーク
ピアノ:菊池洋子

<プログラム>
ヴァンハル/交響曲 ニ短調 Bryan D1

モーツァルト/ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 K.417
オンジェイ・ブロウセック/ラ・プティット・ジョワ(小さな喜び)
 (山響委嘱新作・世界初演)
ドヴォルザーク/交響曲 第8番 ト長調 作品88
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今回の楽しみはバボラークさんのホルン協奏曲ももちろんですが、彼が作るボヘミア、チェコの音楽に注目です。ホルンの神様の、美しく揺るぎない音色と音楽を堪能しました。

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委嘱新作のブロウセック氏の作品は聴きやすいキュートな印象。機能和声を持った、T-S-D-Tなどがちゃんと分かる音楽です。長七の和音や短七の和音が多用され、9thも重ねられてフランスの香りを漂わせています。根音の隣に7thを配置するんですねぇ…ちょっとJazz Orchestraの書き方みたい。なめらかに第二転回形や第三転回形に推移する響き、流れ、とってもチャーミング。美しいピアノも入って思わずニコニコしちゃいました。ピアノのペダルの効果のように、残響音として音を残すのをClarinetが担当している場面があったのが印象的でした。Clarinetは減衰音が得意だもんね。綺麗に裏側から支えている感じ。
 プログラムノートにあったように、確かにプーランク、ミヨーらのウィットに富んだ音楽の印象に近いかも。Fagottを吹いていたころ、プーランクが楽しくてしかたなかったのを思い出しました。ジョルジュ・
オーリックがよくわからないな…と思って調べたら…なんとあの「ローマの休日」の音楽を書いた作曲家?! え、ちゃんと聴かなくちゃ。

ドヴォルザーク8番。自分の音楽に溺れる指揮者を時々見かけますが、バボさんはそのかけらもありません。抑制と解放のコントロールの効いた、上品かつボヘミアの歌心あふれるドヴォルザークです。
ふと、去年シベリウスを振ったオッコ・カムさんを思い出しました。オーケストラが大船に乗ったように自由に歌い、必要な指示は的確に出してくる…ヤンネくんが「キャプテン」と呼んだオッコさんです。あのときも品性を失わない、かつ熱いシベリウスでした。

弦がよく鳴る!!2楽章など、思わず泣けてくるくらいでした。管楽器も打楽器もきちんと鳴らした上に、この人数の少ない弦の深い音色が客席まできちんと届きます。うっとりとボヘミアの音楽を堪能しました。第4楽章120小節からの通称コガネムシの場面がキライなんですが、バボさん指揮の音楽は何の抵抗もなく入ってきます。ただ、最後のCodaのあまりの速さに、360小節Trombone16分音符がどうなってしまうのかハラハラしましたが、超絶技巧をぎっちり聴かせていただきました。素晴らしい!

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Piu animatoなのに…FagottとTrumpetならまだしもTromboneにスラー付きの16分音符とか…アントニン、金管をちゃんと研究してよね汗 人に言えないけど汗汗

私が時間的にも体力的にも限界に近いので、今回の演奏会レポートはメモ書き程度にします、って言いたかったのに…いっぱい書いちゃった…でも演奏会の記憶はとどめておきたいからこれで良いことにしよう。演奏家のみなさま、おつかれさまでした。楽しい演奏会をありがとうございました!!

 



ぐーたらしたいんだってば

12月になりました。
楽譜書きのピークはいつも夏〜秋なのですが、指導の仕事のピークがこれからです。定期試験や発表会など、「事前の準備→本番」というのが三つ続きます。その合間に実家や自分の家族の用事などこまごまと入ってきて、ほぼ毎日峠越えをする日々です。

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いつも使っている駅の、今年初めての雪化粧です。朝、ここで電車を待つ数分〜十数分がひどく寒くて厚着をするのですが、仙台に着くと暑く感じて後悔する、というのもほぼ毎日やっています。温度調節が簡単なカーディガンに頼ろうか。うん、そうしよう。

来春の準備を三つ同時に進行させています。面白いもので、重なるときは重なるんですね。8年ほど前も CDを作ったり、コンクールがあったりで重なりましたが、今回は学校の件と演奏会の件と楽譜の件です。内容が全く重複しないので私の中のキャパを時々超えてしまうらしく、時々いろいろなことが吹っ飛んでしまいます。先日は約束をひとつすっぽかしました涙

こういうときは普段の生活を意識的にルーズにしてしまいます。なぜかというと…何かをうーんと頑張ると、惰性で他のこと、例えば家事などもうーんと頑張っちゃうんですよ。そうすると次第に余裕がなくなったりミスしたりして、だんだんイライラしてきてしまいます。それが重なると「あたしダメじゃん〜〜〜〜」まで到達してしまい、もう<燃料切れ>を起こしてしまいます。友人にも家族にも私にも仕事にも何もいいことがありません。
家が少々ほこりっぽくても気にしない。お弁当を作れなくても気にしない。夕食もお惣菜を買っちゃう。ダンナごめんよ。一日のうちどこかの時間はひたすらぐーたらします。でも灯油を切らすと雪国は辛いからこれは頑張っとくかー。

↓娘が使っている、おやすみマフラー。パジャマの上からこれを巻いて眠るの、あったかそう。わたしも欲しい。 このナマケモノたちと一緒にぐーたらしたい。 

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山形県総合文化芸術館おひろめ!

本日12月1日、山形交響楽団による山形県総合文化芸術館のお披露目公演がありました。

2020年3月29日にグランドオープンですので、それまではプレオープンとなります。まだ工事中のところやレストランなど商業施設がまだ整っていなかったりですが、大ホールの中に入り、三輪郁さんの演奏による噂のベヒシュタインの音色と、飯森範親さん指揮・山形交響楽団の演奏を聴くことができました。

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奥山清行氏デザイン×山辺町オリエンタルカーペット=緞帳。
しずしずと姿を現したときには客席から歓声があがりました。
米沢織物の技法×庄内刺し子の柄+県産の木材×天童木工=座席。
館内の70%以上が県産材なのだそうで、木のいい香りがします。 
山形組子の間接照明のある階段。
縄文土器の文様を模した手すり。
オールやまがたのホール。

三輪さんのドビュッシー「喜びの島」は、ベヒシュタインを愛おしむ音楽でした。響きもピュアでクリアなピアノと、フェルトが弦の響きを止めるところなど隅々まで聴こえてくるようなホールです。ベヒシュタイン、たくさんの演奏家に弾いてもらってね。弾かれるたびにホールに馴染んでいい音になりますように。 

山形交響楽団の「スターウォーズ」「幻想交響曲」!この山形でこの編成で聴けるとは!厚手のハンカチを2枚持ってきたんですよ、このために。 
Hornが響かせる音の豊かさ、弓が弦に触れる音、pizz.のときの指が弦に触れる音、 Timpaniが小さく響かせる音、輝かしい金管楽器の響き。個人的には4楽章〜5楽章のFagottとTromboneがツボでした。特に「断頭台への行進」がグロい。大満足です。
 
こんなホールが出来たなんて。嬉しくて嬉しくて。これからのコンサートがとても楽しみです。コンサート貧乏しそうですけど笑

ところで、こんなに何から何までほんとうによく響くホールなので、お客のほうも慣れなくちゃなんないかもしれません。ホール入り口にのど飴とかあると嬉しいかもしれません。

「交響曲『咳』」のリンクを貼らせていただきます。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団創設100周年を迎えた1982年の演奏です。「オーゼの死」に乗せて演奏されるのは、皮肉たっぷりの…
 

この日のプログラム解説には次のようなことが載っていたそうですよ。

親愛なるお客様へ***

このホールの音響は非常に良いため、雑音がすべてのお客様にはっきりと聴こえてしまいます。咳は演奏家の集中力や、他のお客様が音楽を楽しむ妨げとなります。恐れ入りますが、コンサート中の咳やせきばらいはご遠慮いただきますようお願い致します(のど飴をご利用ください!)。なお、咳の音量はハンカチをお使いになることで劇的に抑えることが可能です。

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