Toy box of the music

作曲家 木島由美子の音楽と舞台裏。

2021年03月

音楽まみれ。

3/20〜3/28にかけて行われた「やまがた文化の回廊フェスティバル」が終了しました。都合により聴けない演奏会があり、大変悔しい思いをしましたが、とても充実して楽しい時間でした。関わったor聴いた演奏会の様子を、日を追ってご報告いたしましょう。

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3/20(土)の文翔館での「ガンバロウやまがた応援ステージ in 文翔館」で出演した山形市児童劇団ですが、先日発行されたばかりの地域密着情報誌「やまはぴ」4月号に特集が掲載されています。子どもたちの様子やインタビュー、指導の先生方、保護者の皆さんの声など掲載されています。山形県村山地方近辺の方、ぜひぜひご覧くださいね!

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 3/25(木)舘野泉さんのサロンコンサートでは、まず会場にびっくり!普段は廊下として使われている山形総合文化芸術館の1階部分が、スクリーンつきのすてきなコンサート会場に早変わり。ドローングラファー佐藤直記さんの空を飛んでいるような素晴らしい映像とともに音楽を味わうという贅沢な時間を過ごしました。桜をバックにしてヤンネさんのヴァイオリンを聴けて幸せです。(と、ご本人に申し上げましたら「まさかの桜!」と笑ってました🌸)

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後半の吉松隆さん作曲の『KENJI〜宮澤賢治によせる〜』では、舘野泉さんのピアノとともに、谷口里菜子さんの説得力のあるチェロ、歌とも語りともとれる柴田暦さんの朗読で、異空間を彷徨うような感覚を味わいました。大事な妹さんを亡くされた背景が重なる作家、作曲家、演奏家の表現が深く深く印象に残りました。

拙作を舘野泉さんに演奏していただきましたので、終演後ご挨拶申し上げました。穏やかで暖かな泉さんにまたお会いできて嬉しいです。ヤンネさんが写真を撮ってくださいましたので許可を得て掲載いたしますね。
 
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3/27(土)は『一音木琴あるも』。一音ごとに分かれている木琴を、必要な分だけ取り出して演奏するという楽器の演奏会です。一音ごとでも、アンサンブルになればかなり充実した音楽を演奏することが出来ます。子どもたち、練習をずいぶん頑張りましたね!(写真では、譜面台で楽器が見辛いのですが、全体としてはこんな感じの規模です)(Marimbaも使います)

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 今回の演奏会には山形交響楽団のメンバーが弦楽四重奏として加わってくださいました。 大変強力な味方です。

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このアンサンブルでは編曲の一部と、全体の編曲の監修をさせていただきました。クロコ、と言えばいいかしら。例えばどんなことをしたかというと…

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モーリス・ラヴェル作曲「ボレロ」。最後のE durに転調する場面です。
子どもたちの様子や力量は、代表の児玉さんが一番よくご存じですので、編曲は分担して行いました。上5段が児玉さんが編曲された木琴パート。下4段は私が編曲した弦楽四重奏パート。スコアから音を拾い、全体をチェックしながら、こんな感じに二人で協力して書きました。たぶん、現場の先生方の手もたくさん入っているのではないかと推測されます。
リハーサルではバランスを取るのが困難かと思われたのですが、配置を工夫することでうまく行ったのでは、と思います。いい響きになってよかったですね🌸

子どもたちの集中力。先生方の熱心なご指導。保護者の皆様の暖かなフォロー。私の方が教えられることばかりです。ほんの一部でも、お役に立てたのならとても嬉しいです。
この子どもたちが通うアジェンダやまがたの音楽教室のホームページはこちらです。
 

3/28(日)はやまぎん県民ホールで「オーケストラの日」/ 阪 哲朗 指揮:山形交響楽団を聴きにまいりました。Saxophoneの須川展也さんのソロや山形フィルハーモニーオーケストラとの共演、最後はブラームス交響曲第1番、と盛りだくさん。いやぁ、楽しかったです。

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ブラームス1番4楽章30小節目に現れるHorn〜Fluteのソロは、ヨハネスがクララの誕生日に歌詞をつけて贈ったメロディ。「高き山の頂上、深い谷あいよりも、私はあなたに千回ものお祝いのご挨拶をお贈りします」。
…ということを知ってから生で聴いたことがなかったので、美しいソロに深く聴き入りました。ありがとうございます。幸せです。

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幸せな9日間でした。関係者の皆様、ありがとうございました。

「やまがた文化の回廊フェスティバル」ご報告はこれでおしまいです。長々とお読みいただき誠にありがとうございました。


 


お知らせとご報告など。

まずはお知らせです。

市民参加型ミュージカル庄内実行委員会の皆様によるミュージカル「蜂子皇子物語」の動画がyoutubeにアップロードされました。インバウンド公演に力を入れていらっしゃいましたので、英語の字幕つきです。皆様の約1年にわたる努力の結晶をぜひご覧ください。

 
<PROGRAM>
1.序曲(抜粋)
2.殺陣
3.八乙女太鼓
4.八乙女の舞
5.愛する故郷
6.出羽三山開山

2018年2月の本番では指揮/牧慎一先生・羽黒高校吹奏楽部、羽黒高校合唱部の皆さんに演奏していただきました(2018年公演のブログはこちら)。youtube動画ではDTM音源が使用されています。
ちょっとだけ解説しますと、1番目の「序曲」冒頭は「出羽三山開山」のメロディで始まります。金管のファンファーレが「で・わ・さーんざーん」木管の対旋律が「ゆきどけをまち」と歌っています。 

先日お知らせした「ガンバロウやまがた応援ステージin文翔館」が無事終演いたしました。ご来場くださった方々、どうもありがとうございました。山形市児童劇団の皆さんおつかれさま。皆さんがとても楽しんで演技する様子が伝わってきました。 大勢のお客様に観ていただけて良かったですね!

いくつかの本番の準備、ちょっと大きな編成の編曲以外は、音楽を聴いたりスコアを読んだり本を読んだりして“充電”しています。 

特に面白かったのは山形交響楽団第291回定期演奏会・ブルックナー作曲交響曲0番。作曲者自身が「全く通用しない」「単なる試作」「無効」「取り消し」などとしながらも破棄を免れた作品。荒削りなオーケストレーションを見ると首肯せざるを得ない気持ちにはなるのですが、なんのなんの。ブルックナーの魅力に溢れたこの作品を楽譜で追いかける楽しさよ。
弦セクションの音のシンプルかつ力強い運び、何箇所かの木管セクションの美しくブレンドされた音色。

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この跳躍!!皆さまの確かな音にわくわくしました♪
来年2月にはブルックナー4番ですね。今から楽しみで楽しみで。

とある曲のスコアを読んでいたら、とある物語を下敷きにしているとのことなので、それを県立図書館に借りに行き、読み始めました。しまった。この分厚さ。持ち歩くのが大変。全巻一緒のでなくて上下巻のを借りればよかった汗 まぁいいや、家で読むから。

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つい最近リニューアルされた山形県立図書館には、以前から好きだったレストラン『IL BLU』が入り、コーヒーをテイクアウトして館内で楽しみながら本を読むことができます。もちろんお腹がすいたら食事も可能ですし、11時と3時に焼き上がるパンも楽しむこともできます。これはもう家に帰る必要を感じなくなってしまいます。ちょっと。ねえ。1日中どころか数日籠りたいじゃないの。さすがに寝袋を持っていくのは憚られますが笑 
アイディアやヒントの宝庫=図書館が充実していくのはとてもとても嬉しいです。作曲に煮詰まると本を手に取るのはいつものことなので、これからどんどん利用しようと思います。だって自宅の本棚に入れるのは楽譜優先ですから、それ以外の本を家に置くのも数が限られてしまうし、経済的にも辛いし、楽譜や本の重量で家そのものも不安だからです。

でも出かけるのが面倒&ひとに会いたくないくらいに作曲がヒートアップしているときは図書館行きは辛いかな。自宅の隣に図書館が来てくれないかしら。


ホームページ更新しました!

突然ですがお知らせです。ホームページ更新しました。

今回のお知らせは「やまがた文化の回廊フェスティバル」。
だいたい同じ内容をこちらにもお知らせいたします。

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3つの催し物に於いて、密かに、とても密かに拙作が演奏・上演されます。もしも何かで居合わせたりされたら、ちょっとでもお聴きいただければとてもとても嬉しいです。


去る2/28(日)に行われた
山形市児童劇団第46回公演での演目「鬼がいた公園」が、いつもの市民会館を飛び出して3/21(日)文翔館で上演されます。子どもたちのまっすぐな演技にご注目!です。音楽を担当しています。今年はダンスも歌もなしですが。

3/25(木)舘野泉さんのサロンコンサートにおいて、昨年出版された左手のためのピアノ曲「桃花水」が再演されます。先週ご連絡いただいてびっくり!どうぞよろしくお願いいたします。
詳しくはこちら→https://www.bunka-no-kairo.jp/program/158.html 

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障がい児通所支援事業「アジェンダやまがた」で音楽を学ぶ子どもたち&山形交響楽団弦楽四重奏のコラボレーション=「一音木琴あるも」を使ったアンサンブルは、代表の児玉さんとともに編曲を担当いたしました。たくさんの柔らかな木琴と弦の響き、どうなるかとても楽しみです。
詳しくはこちら→https://www.bunka-no-kairo.jp/program/143.html 

楽しいワークショップもございますがお申込みが必要ですので、
上記のリンクをクリックののち詳細をご覧ください。 

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2017年の更新以降、諸事情により更新が止まっていましたが、
こりゃイカンと思いまして、今から再開いたします。
2017〜2021まですっ飛んでいますが、お気になさらず!
どうぞよろしくお願いいたします!!

(やっと時間とココロの余裕ができたので…) 

早春🌸…に必ずやらなくてはならないこと。

春が近づいてきました。皆様お元気でいらっしゃいますか。

雪解けが進み、遠くの電車の音がよく聞こえるようになってきました。木々の芽はまだまだ固くて芽吹きはだいぶ先のようですが、近くの川では雪解け水のため水量が増えてきています。

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私の方は、先月末の劇団の本番のあと、未完ながら歌をひとつ作り、演奏会をいくつか聴き、確定申告を終え、次の編曲に入るところ。

結構しんどかったのは確定申告です。
ずーっとずーっと以前に某作曲家が「今年度の源泉徴収票は11枚」とおっしゃっていて、売れっ子の作曲家ったらスゴイもんなんだな✨と感服していました。しかしここ数年私もそんな感じになってきて、でも全然すごい金額なんかじゃないんですよこれが。

一番笑っちゃったのがこちら。
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つまり、某会社が私に支払った印税が147円。そこから税金として14円が引かれています。このみみっちさ。素晴らしすぎるからブログで晒しちゃう笑 でも税金は税金なので、しっかり申告いたしました。私も素晴らしくみみっちいので笑笑笑

印税は数カ所からいただいていますが、著作権料なんてほんとうにスズメの涙です。楽譜は売れればまだ少しは良いのですが、演奏だと1曲歌っていただいて缶コーヒー1本くらいのお値段です。どんなに濃い内容の3分でも、ソフトの力を借りてササッと作っちゃう3分でも同じ料金です。で、当然ながら演奏よりもCDやDVDのほうがずっとお高いです。こうなったらTVでもラジオでもネットでもじゃんじゃん流して、握手券でもなんでもつけて、たくさん売った方が勝ちですなのねぇ。

まぁ、そういう方面にはあんまり興味ないので。
だからいつまでも貧乏です。
でも「誰にも知られない」ということは「ない」ということと同義なので、宣伝することが大事なのは十分わかっているのですよ。そのあたりを怠けていては生き残れないのですからね。せめてホームページをきちんと整理整頓してコンテンツを充実させたいと思っています。

しかし指導の仕事の量が半端なく増えたこともあり、勉強と研究の方に時間を割きたいのも事実です。必要経費として計上した楽譜、書籍、CDの金額と言ったら。

収入が増えたら助手が欲しいところですねぇ。

え。増えたら、ですよ。
募集してません。
お給金払えません涙


 <お口なおし>として、最後に写真を2枚掲載しましょうか。
ひんやりした空気と、小鳥たちのおしゃべりをプラスして
早春の日差しを浴びる山の駅をどうぞ。

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