先日の月曜朝、父が亡くなりました。入院していた仙台の病院から電話をもらって駆けつけたけれど全く間に合わず。この1年3ヶ月あまりの日々を思うと、意外なほど穏やかな顔でした。

新型コロナウィルス感染拡大防止のご時世なので家族葬としました。葬儀はそのまま仙台、実家は相馬、兄が東京、私が山形、親戚は皆遠くに住んでいるという事情で、手続きや挨拶廻りが非常に煩雑になりましたが、とりあえずのことは終わらせてきました。

何かとても静かな気持ちです。そうです、全て終わったんです。もう父の友人の皆さんからも隣近所からも親戚からも各種病院からも施設からも連絡は来ないんです。もう誰にも何も謝らなくていいんです。
相馬からわざわざおいでくださったご住職の美しいお声の般若心経を聴きました。「羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶」を祖母の葬儀以来、本当に久しぶりに耳にして感無量でした。(読み:ぎゃーていぎゃーてい はーらーぎゃーてい はらそうぎゃーてい ぼーじーそわか)(直訳:行こう、行こう、彼岸に行こう、完全に彼岸に到達した者こそ、仏の悟りそのものである)

母にしばらく会えていないのが気がかりです、介護施設は全て面会謝絶になっていますので…。

新型コロナウィルス感染症拡大防止に向けた「東北・新潟緊急共同宣言」が発出され、兄が言うように幕末の奥羽越列藩同盟を彷彿とさせてちょっと興奮したりしますが、移動しにくいのは困りました。四十九日くらいは行かせていただけないかしらね。

実家の庭のシャクナゲの花。主人がいなくとも忘れずに咲くのですね。

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