今週末に迫って参りました「木島由美子作品展Vol.3」、プログラムの内容についてお届けしておりますが、今日は前半の学生たちの作品を取り上げます。
佐藤未羽作品
佐藤未羽作品
「ヴァイオリンとピアノのための変奏曲」
第二変奏の冒頭です。
未羽さんは、仙台市・常盤木学園高等学校音楽科で教えた生徒さんで、現在は大学1年生です。高校3年生のときにレッスンを始めましたが、コロナ禍のために頻繁にレッスン出来ないし、山形までおいでいただくわけにも行かないし、なかなか歯痒い思いをしながら作曲科受験のための準備…つまり作曲をして楽譜を書くための指導をしました。 可愛らしい音楽を書く未羽さんで、少しのヒントにも敏感に反応する彼女でした。今でも仙台で仕事が終わる金曜の夕暮れになると、未羽さんの曲が蘇ってきます。
今回の演奏曲は、テーマと8つの変奏という構成の変奏曲です。
まずテーマはこんなふうに始まります。
ヴァイオリンには優しい響きのするG durです。
第二変奏の冒頭です。
A durに転調してより明るくなりました。