IMG_2007山形交響楽団 第269回 定期演奏会
2018年5月19日・20日 山形テルサホール
指揮:飯森範親
クラリネット:ダニエル・オッテンザマー

<プログラム>
モーツァルト/交響曲 イ短調「オーデンセ」 
                              K.Anh.220(16a)
モーツァルト/クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
シューマン/交響曲 第3番 変ホ長調「ライン」作品97

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新緑の5月、良く晴れた午後に極上のオーケストラを聴けるとはなんと幸せなこと。充実した時間を過ごしてきました。

1曲めはモーツァルト。1982年、デンマークのオーデンセ私立交響楽団が古い資料の中から発見した全曲の写譜ということで「オーデンセ」と呼ばれるようになった交響曲イ短調。現在ではモーツァルト作曲なのかどうか不明なのだとか。
9歳の時期の作品なら、通奏低音としてのCelloやFagottoの動きがあると思われるのですが、どうも通奏低音としてだけではありませんよね。第一楽章の鋭さもモーツァルトっぽくないような。第1番のあの可愛らしさからここまで音楽的に飛躍するかしら。うーん。とてもキュートな曲であることは間違いないのですが。

次は(この曲のために中学時代にどれだけお小遣いをつぎ込んだだろうかと思われる笑)Clarinet協奏曲。ウィーンフィル首席奏者オッテンザマーさんの上品な美しい音と、ぴったり寄り添うオケの音に包まれる、至福のひとときでした。特に2楽章が絶品で…。豊かな倍音と美しいピアニシモ。神様に祈りを捧げるような、清らかで静謐な音楽。どうも涙腺弱いな。
オッテンザマー氏、こういう曲想以外のもっとはっちゃけた音楽も聴いてみたいと思っていましたので、アンコールの自作の即興曲は嬉しかったです!おちゃめな方なんですね〜

休憩後はシューマン。バルブホルンが登場した19世紀中頃の作品のため、Hornはモダンを使用していらっしゃいましたね。音量も音色も、他のピリオド楽器とのバランスをとるのが難しそうです。結果やいかに。
それと、シューマンのオーケストレーションが聴いててやっぱり辛くなります。なんでそんなにのべつまくなしブレスなし管楽器を使うんでしょうか…使うならいちいち弦楽器と重ねなくてもいいんじゃないでしょうか…特に2楽章や4楽章が始まるときに暗澹たる気分になってしまいます💧💧(しかし山響プログラムノートを書いていらっしゃる作曲家i氏ともお話ししたことなのですが、厚く重ねる件について非常に同意する部分があるのであまり他人のことは言えた義理ではないのです💧💧💧💧💧💧💧💧)
しかし和声や音楽の運びの充実はさすがシューマン!やっぱりPianoで音楽を作るひとということなのかしらね。5楽章まで来ると音楽もオケも笑みが感じられてこちらも明るい気持ちになりました。Hornセクションの方々すてきでした♪5楽章の150小節付近のはHornはおなかに力を入れて聴いてしまいます(^^)

今回も、三曲ともとても楽しませていただきました。飯森さん、オーケストラのみなさま、おつかれさまでした。ありがとうございました!!