Toy box of the music

作曲家 木島由美子の音楽と舞台裏。

ないしょ

推進力。

西日本の大きな地震、大雨で多くのかたが被災されましたこと、お見舞い申し上げます。亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、一日でも早い被災地の復興をお祈りいたします。断水、停電、この暑さ。感染症などの二次災害が起きませんように。

被害のない側は自粛などせずに今まで通りの生活をして(微々たるものですが)経済を回すことと、できる限りの募金を心がけます。被災地では支援物資よりもまずお金ですから。

ところで、日々できることをできるだけ頑張る(つまり出来ないことは頑張らない)というスタンスで、20年間この作曲の勉強を続けて参りました。作曲に目覚める前…例えば30年前はどんなだったかというと、学生のときに師匠:藤原義久氏がお書きになった本「アードリアーンの音楽:ヨーロッパ芸術音楽の終焉」1979年版を読んだのですが、知識が足りずに理解できなかった箇所が多々あり、感想どころではなかったのです。しかし2018年に改題と増補改訂されたものが新しく出版されましたので、買い求めて先日ようやく読了しました。全てのことが私の中に落ちてきて、勉強を重ねる楽しさを実感しました。私の中に様々積み上がってきたからこそ分かる大事なことの数々です。

Amazonの紹介にはこのように書いてあります。
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IMG_2108ドビュッシー、シェーンベルク、バルトーク、ストラヴィンスキーの音楽を〈作曲行為〉と〈音組織〉の観点から考察!
ルネッサンス以来のヨーロッパが歴史上かつてない変動にみまわれた時期、〈現代〉が始まる直前の〈近代〉として区分される時代およびそれ以降の音楽文化の変容を、トーマス・マンの小説『ファウストゥス博士』の主人公、作曲家アードリアーンを象徴として、激しく変貌していった音楽芸術の特色を語る。 
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しかし、本当に大事なのはこの後ですよね!?その根源的なことについて師匠にメールで質問したら…「喝!!!」と思い切り叱られました。それを考えて、それを創るのがきみたちだと。

嬉。

(いや、変態じゃありませんてば)この年齢になってもなおかつ叱って喝を入れてくださるかたがあることが嬉しかったのと、その先は…内緒です。私の胸におさめてまた前を向いて歩きます。ありがとうございました。

IMG_2067日々の仕事は仕事部屋で楽譜を書いたり調べ物をしたりしていますが、そんなわけで最近は読書の時間が長かったので、時々プールで身体をしっかり動かしたあとカフェへ。優雅な時間などと思し召すなかれ。私の中身は嵐です。私の目指す方向を強く意識できたので、次の曲の準備に入るからです。『瑠璃』の向こうへ。走りだしますよ。いろいろ日々雑事は多いけれども振り切ります(いや本当に振り切っちゃ生きていけないけど💦)


 

夜が短い季節には。

ご無沙汰しております。みなさまお元気でしょうか。
私のほうは毎年夏至頃になるとなぜだか寝つきが悪くなり、睡眠時間が短くなる傾向にあるのです。夜中に目をさましてウィンブルドンテニスを眺めたりしていたのですが、今年はまずW杯サッカーが開催されているので、にわかファンをやったりしております。柴崎さん素晴らしい

IMG_2072先日、仙台ヤマハ6階で行われたピアノ・プレミアムミニサロンコンサートが楽しかったのでこれは覚書のために書いておきましょう。
ここは先日6月23日にオープンした、ヤマハのCF6を常設した音楽専用サロン。コンサートや講座など、音楽文化の発信拠点として運営していくそうで、ヤングコンポーザーコンサート実行委員として招待していただきました。
ピアニストは實川風(じつかわかおる)さん。ショパンの「雨だれ」に始まり、ベートーヴェン「テンペスト」「ワルトシュタイン」など、實川さんの素晴らしい音楽とピアノの音色をたっぷり楽しむことができました。低音の音色が好みですねぇ。

IMG_2092ところで、とあることがきっかけでここ2ヶ月ほど鬱々していましたが、だんだん復活してきました。(どうやって復活したかというとヒマがあれば眠るのです…冬眠ならぬ春眠でした)(この反動で最近寝つきが悪くて睡眠時間が短いのかしら笑)

鬱々していた間、それでも変わらず勉強は続けていました。勉強しないと自信を持って指導の仕事ができません。若い時の不勉強がたたってしまいました。とは言え、この歳になっても<変わっていく自分>を感得できるのは幸運です。

でも本が重いのです。このうちの数冊を持って学校やカフェに行くため一万歩ほどあるくことも。体脂肪率が減っているのに体重が減らず基礎代謝が上がっているのは筋肉が増えてるの??自分史上初の事態です。笑


 

広いテーブルがあるカフェにて

IMG_1891またこれをやってました。
某カフェで楽譜書き。

写真は3月のものですが、同じシステムでの作業なのでこのまま挙げておきます。

作曲は外ではできません。私の内側で鳴っている音を追いかけるので、BGMなど他で音が鳴っていると気が散りますから、仕事部屋に籠って全く独りの状態でやります。(某S村河内さんもそんなことを言っていたような)(私に影武者などいません)(そんな身分ではありません)

編曲なら割とどこでもできます。周囲で多少音が鳴っていても平気です。そりゃクルマや電車の中は無理ですが、このシステムを広げることが出来て落ち着いて座れるところならOKです。「落ち着いて」というのが大事です。入力用のキーボードは小さくてもちゃんと用事を足してくれますが、打鍵の角度が悪いと反応が鈍いのです。だんだんん力がぁぁぁ入ってえぇぇぇぇしまうのです。落ち着いたところでないと打鍵の際にガタガタうるさくて周囲にご迷惑を…というより私が嫌なのです。

ところで、以前、仕事場を外に借りていたくらいなので、やっぱり自宅での作業だと辛いときがあります。(別に招いていない類の)訪問客、すぐ近くの公園で遊ぶ子どもの声、大人の声。その他電話やら家事やら。今日は朝から賑やかだこと。千客万来。いやいやいやいや。待って待って。仕事とアタマが切り替えられない。あうあう。

ダメだこりゃ。ってなわけで、今日の編曲作業はカフェに逃げることに。作業を始めたら濃厚な弦楽アンサンブルに知らず知らずに没頭してしまい、ハッと我に帰ると猛烈におなかが空いていることに気づきました。始めたのは午前中のはずだったけど…お昼を食べるのを忘れて午後4時近く。長時間居座ってしまってカフェにご迷惑をおかけしてしまいました。すみません、ごめんなさい。お詫びにコーヒーをおかわりしてサンドイッチを食べました。

音楽とコーヒーと。

疾く過ぎ行くな 美(はる)の中の美(はる)

なんてね。くふふ。


 

今頃ぐだぐだ言ってもしかたないから、ブログカテゴリは「ないしょ」にしとく

ブイヨンからのおれい in 仙台に行ってきました。
 
「ほぼ日刊イトイ新聞」で毎日のように写真を見せていただいてなごんでいた、糸井重里さんちの愛犬・ブイヨンちゃん。今年3月に亡くなってしまい、とても寂しい思いをしていました。ブイヨンちゃんの写真展が各地で開かれ、今日は糸井さんがサイン会にいらっしゃると知り、ぜひともお礼をお伝えしたくて仙台に参りました。

IMG_2011明るい日差しが照りつけ、人通りも割と多め。

重そうなスーツケースを転がすひと、
なにか嬉しそうに爆走する子ども、
お経をあげるお坊さん、
交通量をカウントするひと、

なかなかカオスな仙台です。


IMG_2013整理券を無事ゲットでき、写真展へ。
Webでは見たことのなかった写真も。
幸せなブイヨンちゃんとの時間がくっきりと。
あたたかな気持ちが伝わってきます。

我が家は諸事情により動物を飼えないので
ブイちゃんを毎日眺めては愛でていました。
動物のいる楽しさを
我が家の子たちにも味わわせたかったな…
我が家のカレンダーは毎年IMG_2014
ブイヨンちゃんの写真なのですよ。

ところで、今日わざわざ仙台に行ったのは
二つお伝えしたいことがあったのです。
ブイヨンちゃんに、ありがとうを。
もうひとつは…糸井さんが
被災地を心にかけてくださることのお礼を。

特に出身地・相馬には私は複雑な感情を持っていて、世界中の作曲家が被災地・相馬に心を寄せてくださって、曲を書いたり活動を展開しているというのに、今でも私自身の音としてはほとんど書けません。
ただ、しょっちゅう「ほぼ日」での震災関連の記事を読んでいると次第に気持ちが暖かくなるのです。糸井さんご本人は「遊んでるだけだよ」とおっしゃいますが…私にとって消したい記憶がこびりつく街に、こんなふうに、しかも長期間に渡って心をかけてくださるのがじんわり嬉しくて。(今年の3月の記事は本当に楽しそうでしたね)

やっぱり生まれ育った土地ですからね。でも逃げたくても逃げられない「記憶」もありますよそりゃ。高校は理系の勉強をしていたこと。母親になってから作曲の勉強を始めたこと。すべて根っこは繋がってる。

でもそんなのを抜きにして、この糸井さんの距離感というかなんというか。震災後「気の毒」とか「かわいそう」でなく、外側からごく客観的に、時に冷静に、時に楽しく接してくださることで「あ、ふつうのまちなんだな」みたいに思えたのが大きかったかも。しれません。

少しずつそう思えてきたところで、小さい頃の音の記憶を綴ったSonata『瑠璃』for Piccolo & Pianoを書くことができ、渡辺さんと加納さんに演奏していただいたのでした。そこから先のことは…まだまだ書けていないのですが、少しずつ少しずつ進めそうに思っています。

FullSizeRender…と、言いたかったんですが汗 

半分も言えなかったな〜

糸井さん
ありがとうございました。
 

余談

コンサートの感想について。
演奏そのものはどうだったの?と質問を受けることが時々ありますので、私の考えを書いておきます。今ごろ書いても誰も読んでないと思うけど、こっそりと笑

今、目の前にいるひとの演奏について、いろいろと公の場…しかもデータが残るWebで書くのが嫌いなんです。思うところがあったら直接ご本人にお伝えしておしまいです。ご本人とやりとり出来れば質問もできますし、そうするといくつかの提示に納得することもあったりするので、そんな貴重なチャンスを逃しません。だから遠くから意見を述べたりしません。

それに、他の演奏家やオーケストラと比較できるほど演奏会を聴いておりませんし、生演奏はCDなど録音されたものとは全く違うものですから、その場でどうのこうの言うのはおこがましい、出過ぎたことだと思っています。何人かの演奏家、いくつかのオーケストラの音を間近で聴いて、それぞれの特徴や色彩を体感したことはありますけど。譜面を読んでから演奏会を聴くと、今目の前で鳴っている音が演奏家によってどれだけ磨かれたものであるか実感しますけど。

私は音楽を作る(作りたい)立場でいたいので、作られた音楽の中身についていつもアンテナを張り巡らせていたいと思っています。100年以上前の音楽をいまさら勉強しても21世紀には古すぎる…などと言う意見もかつて頂戴しましたが、人間は何千年と変わらない普遍的な部分はあるもので、時の流れの中で淘汰されてきたものの価値を見直すことに意義を感じます。

その上で自分が何を感じて何を生み出すのか、ここから先はWebには書きません。長い長い考え事のあとに五線紙に書き出すことが出来ればいい…(希望)のです。

今日もいい天気ですね〜。庭でスズメたちが遊んでいます。いいなぁ、いっしょに遊びたいなぁ。…と思ったらどうやらカノジョ争奪戦のようです。あら。いっしょに遊ばなくていいです。がんばって闘ってください、スズメボーイズ。

 
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